ふわふわりと風船
時間の止まったような感覚。
青いあおいうんざりする青い空の下で、他人の笑い声に紛れることはなくなった。
孤独に身体を震わせることも、一人だと悲しく感じる夜もなくなった。
青いあおい空の下で、ふわりふわりとあやふやな彼女が冷たい。
望む全てをくれるのに、どれもこれも彼女の本心ではなくて。
本心など恐ろしくて聞けない、金の作った細い糸の綱渡りのような恋。
愛しい最愛は、それでもいいと慰めに戯れる僕を見る。