MAHOU屋
岩城さんはまた来ますと言って席を立った。
どうやら地元での就職先が見付かったようで(知らなかったけれど、レインさまが手を貸していたようだ)、渡してくださいとトートバッグから菓子折りを取り出した。
岩城さんもきっとデビルの性格をわかっていて、本当なら本人がいるところで渡したかったのだろうと思う。
おそらくもなにも、デビルはレインさまに渡る前に封を開けるに違いない。
そしてデビルはその期待を裏切らなかった。
一応は遠慮してか、岩城さんが帰ったあとで包装紙を破った。
「駄目だよ」
無駄だとわかっていても、一応注意をする。
「良いんだよ、別に。タクマの願い、叶うんだからな。それに俺も、手伝ってるし?」
「どんなこと、いったい、手伝ったっていうんだ」
デビルが人の役に立つことなんてあるんだろうか。
幼稚園児のソラと精神年齢が同じくらいなくせに。
どうやら地元での就職先が見付かったようで(知らなかったけれど、レインさまが手を貸していたようだ)、渡してくださいとトートバッグから菓子折りを取り出した。
岩城さんもきっとデビルの性格をわかっていて、本当なら本人がいるところで渡したかったのだろうと思う。
おそらくもなにも、デビルはレインさまに渡る前に封を開けるに違いない。
そしてデビルはその期待を裏切らなかった。
一応は遠慮してか、岩城さんが帰ったあとで包装紙を破った。
「駄目だよ」
無駄だとわかっていても、一応注意をする。
「良いんだよ、別に。タクマの願い、叶うんだからな。それに俺も、手伝ってるし?」
「どんなこと、いったい、手伝ったっていうんだ」
デビルが人の役に立つことなんてあるんだろうか。
幼稚園児のソラと精神年齢が同じくらいなくせに。