君に別れを告げる日まで

入院して1週間くらい経ったのだろうか。

あれから龍太郎は1回もお見舞いに来なかったが時々見かけるあの彼女と仲良くなれた

「悟君はなにがあったの？もし良かったら話してくれない？」

「僕はサッカーの試合中に敵チームと激突して複雑骨折をした上に神経をやっちゃったんだ」

「早く治るといいねっ」

彼女に言われると「早く治って欲しい」と思ってしまう自分が怖い

「結花は？どうしたの？」
彼女の顔から笑顔が消えた
聞かないほうが良かったかも

「言いづらかったら無理しないで」

「悟君も言ってくれたから私も言うね。
私は原因不明の難病、で余命が2ヶ月って言われてるの」

正直、びっくりしたこんなに明るい彼女がって
出来ることなら立場を代わってあげたいとも思った