君に別れを告げる日まで
私、谷口 結花はいつも通り親友の白井 奏(シライ カナデ)と放課後の音楽室にいた。
奏がクラシック曲をピアノで弾いて、私が横で本を読む。これがいつもの私たち…

「ねぇ、奏?」

「ん?」
奏はピアノを弾く手を止めた。

「もし私が……やっぱりいーやっ」

「なにさー。そこまで言ったんだから言ってよー」

「もし私が…そのっ…」
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