ねぇ。
彼が告白されたであろう直後、私は彼にこの気持ちを伝えるべく、あの言葉を使う。

「ねぇ!」

しかし、その言葉はとどかずに、私の目の前で消えていった。
いままでにげてきたのだから、当然かもしれない。でも、一番届いてほしかった。


私は「ねぇ」の後に、言葉を続けることができなかった。
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