僕の靴下
僕の靴下
同棲を始めて半年。
毎朝ご飯が出てくるのも、部屋が片付いているのも全て、日常。
彼女は近くのスーパーでバイトをしている。
「行って来ます」
「行ってらっしゃい」
今日は僕だけ休みだ。
平日に一人で家にいても特にやる事は無い。
彼女は、いつも僕に休みを合わせてくれていた。
今日は人手が足りないから、と言って出掛けたけれど。
二人共フリーターだから仕方ない。
僕は冷蔵庫を開けた。
好きな缶コーヒーが入っているのも、日常。
窓を開けてベランダに一歩、深呼吸。