みずたま
「そっか‥。てか翔太くんほんとに二股とかしてたらまじ最低だね」
憤慨した!というふうに
自分のことのように怒って
くれる桃子。
「なんてゆうか‥。
やっぱ昔とは違うんだなって思った」
ふぅっとため息をもらす。
確かに断れなくて付き合った
私も悪かったと思うけどやはり
付き合わなければ翔太に対して
幻滅することもなかったわけで、
気まずいと後悔することもないわけで。
「恋ってなんだろうね」
窓の外を眺めながら言う。
誰かに恋するということは、映画や小説のようにみんながみんな上手くいかないんだななんて再確認した
「何言ってんのよ!あんたまだ若いでしょ」
婆くさいぞ!なんていいながら背中をバシバシ叩かれる。
「よっしゃ!帰りケーキ食べ行こう!ケーキ」