王子と魔女の恋御伽


「なら、あなたも光を求めているの?」


彼女の眺めていた月が、雲に隠れてこの部屋から光が消えた。


「求めてる。


でもその光が何かすら、私には分からないから。」


そして私は部屋の出口まで行き、ドアをあけた。


「そう、それが聞けただけでもよかった。


近いうち、私があなたのその望みを叶えにくるから待っててね。」


そういって私は病室を後にした。


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