王子と魔女の恋御伽

王子

朱里said

「た~たららん~♪~たたん~♪」


斉藤ことね。


彼女に会ってから一夜明けた今日の昼過ぎ、


自分で言うのもなんだけど、私は愉快に鼻歌なんか歌いながら次のターゲット”王子”を探していた。


まぁ、誰が聞いたって言ってる意味が分からないとは思うけど。


「それにしてもほんと、今日は天気がいいなぁ~」


”魔女”なんて昨夜名乗っておきながらこんな台詞はあわなすぎるんだけどね。


まぁ、こんな快晴のお昼、しかもこれが”最後の仕事”となれば気分も上がる。


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