王子と魔女の恋御伽
「おぉー。これが噂の高校、というやつですかぁ」
しばらく歩くと目の前に現れた、巨大な建物。
話には聞いていたけど、何しろ高校生”担当”なんてしたことないしやっぱり少し見入ってしまう。
「校門まであと100メートルはあるんじゃないの、これ。」
始めてみる高校のすごさに目を引かれながら高校を囲む2メートル近くある高いフェンス沿いを歩く。
だからだろうか、このとき私は周りなんてぜんぜん見えていなかった。
「うおぉ!あぶねーー!」