王子と魔女の恋御伽


「おぉー。これが噂の高校、というやつですかぁ」


しばらく歩くと目の前に現れた、巨大な建物。


話には聞いていたけど、何しろ高校生”担当”なんてしたことないしやっぱり少し見入ってしまう。


「校門まであと100メートルはあるんじゃないの、これ。」


始めてみる高校のすごさに目を引かれながら高校を囲む2メートル近くある高いフェンス沿いを歩く。


だからだろうか、このとき私は周りなんてぜんぜん見えていなかった。




「うおぉ!あぶねーー!」




< 23 / 50 >

この作品をシェア

pagetop