王子と魔女の恋御伽
「えっ!?…ってちょっとっ!!」
突然の出来事に思わず声をあげるけど彼は聞く耳をもたない。
っもう…!私が用があるのは学校なのに!!
連れ去られながらも私の手を引っ張る彼を見る。
走っているせいで横からしか顔は見えないけど、とても綺麗な顔立ちをしているのがわかる。
たしか、前にもどこかで見たことがある気がするような…?
「……って、えっ!?」
私は予想外のことに性にも会わずまぬけな声をだしてしまう。