王子と魔女の恋御伽


「アンタは、生きたくないの?」


その言葉に私は「どちらかと言われればね。」と答える。


「私には生きる理由が見つからない。


死んでって言われれば死ぬ事だってできる。」


それに私はもうすぐ…。


そして彼が次に言った言葉は、私の予想を遥かに超えていた。




「ならさ、



俺がアンタに生きたいって思える理由を作ってやる。」



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