海に咲く花〜あなたがいた記憶〜
屋上?

なんだか気になって階段を上り始める。
上に行くにつれて風と風の音が強くなっていった。

タンタンタン…

僕が階段を上る音が響く。

不思議だ…。
上は違う世界に繋がっているんじゃないかと思うほど静かで階段を1つ上がる度、胸の鼓動がはやくなっていった。

足は急かすように僕を上に連れていく。

こんな感覚初めてだ…。

期待と不安を胸にしまいつつ、屋上に繋がっているドアノブに手をかけた。

そして、そーっとドアを開けた。
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