誰にも負けないくらい好きです
この無愛想なかなかやるな。

なんて思っていると

「おい、大丈夫か?」

平然としたご様子で声をかけてきた。


いやいや、
あんたこそ大丈夫なのか?

倒すのにも結構苦労すると思うし、痛いと思うんですけどね。


「私は大丈夫だよ?」


「ふーん、ならいいけど。」

出ました…………
無愛想

ここで出るか。


「ここ、痛くないのか。」

と言いながらそっと触れてきた。

「っ………………。」

痛い

すぐにブレザーの袖を捲られた。

「ッ!」

くっきり手形が
これじゃあ痛いに決まっているじゃないか。

ったく、加減ってものを知らないのか?


「やっぱ、痛いんじゃん。全然大丈夫じゃないし。」


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