誰にも負けないくらい好きです
でも、なかなか素直になれなかったんだよね

小学校にあがってもなかなか友達が出来なかったんだよね

もちろん大和が遊んでくれるんだけど

低学年だから、
大和と私のことをからかう人が多かったんだ

全然大和は気にしていなかったんだけど


私はいつも赤くなる顔をかくしていたんだよね


大和なんて

「そんなことあるわけねぇよ
幼なじみなんだから」

っていつもそうやって交わしてくれて


「からかうやつ嫌だよな」
何て言って平気で笑って誤魔化してる


だから、言いたくてもいえなかったんだ

私は好きなの

幼なじみとしてだけじゃないの
からかわれても、少しだけ嬉しい気持ちがあったの
って


ただの言い訳に過ぎないんだよね

本当は、怖かったんだ

告白して
気まずくなって
誰も助けてくれなくなって
ひとりぼっちが怖くて

何よりも大和といられなくなるかもしれない

というのが嫌でしかたなくて
隠していたんだよね

ずっーと
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