誰にも負けないくらい好きです
臆病な私はただただ、大和の隣で笑ってそばにいることしか出来なかった

それでもいいって思ってしまったんだ

でも、高学年になるとそうもいかなくなってしまったんだ
私は女子に、大和の幼なじみだからって調子に乗らないでとか言われて、
苛められるようになってしまったんだ

そんなときも、大和がいつも守ってくれたんだ
その時必ず言うんだ

「俺のせいだよなごめんな」

って

大和はなにも悪くないのに何で謝らなきゃいけないの?
私が悪いのに
そんな気持ちで溢れていたんだ
たすけてくれて、それなのにごめんなって
どんだけお人好しなんだよ
優しすぎるよ
胸がいたいよ

好きって伝えたかったけど、なおさら言えなくなってしまったんだ

苛めは幾度かあった
多分呼び出しは、一週間に一度くらいはあったと思う
そのなかでは、気づいてくれるのは、二週間に一回くらいだった

まさか、こんなに苛められてたとは本人は思ってないと思うよ


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