誰にも負けないくらい好きです
「えっと、凛と萌絵と一緒の高校の立花弥生です!
吹奏楽部でトランペットをやる予定です。
よろしくおねがいします。」

とりあえず必要なことは言ったよね

大丈夫だよね

噛んでないよね。

「え!?弥生?」

その声の持ち主は....

あの無愛想な桐谷くん
しかもなぜ呼び捨て!

「桐谷くん弥生と知り合いなの?」

萌絵も気になったみたいだねと
私知り合った覚えはないんだけどな~

「あ、いや、昔の知りあいに同じ名前の人がいたからさ....」

無言....

やっぱり必要最低限のことしか喋らない
でも、
この人も大和と朱里と同じように切ない顔をする。


なんで?


その疑問が分かるのは、
もう少し先のこと


そして、まさか昔の知りあいが
今となって
繋がっていくってこともまだ

誰も知らなかったんだ



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