ユウウコララマハイル

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今日もよく晴れている。
洗濯物もよく乾きそうだ。


買い物を終えすぐさま帰宅したナツミはベランダを見上げた。
ナツミたちの住むアパートは真四角のような造りをしている二階建てで、四世帯が住んでいる。
その左上が自宅だ。


見上げただけでは古沢の気配がわからないが、絶対にいるだろう。
案の定階段を上がると、玄関脇に古沢の折り畳み自転車が横づけされていた。


「やっぱり帰ってる」


不慮の事態は起こらなかったようだ。
本来なら素直に喜ぶべきことだ。


心なしか手が汗ばんでいる。
ナツミは意を決するような息を吐きだして、ドアを開けた。