〈BL〉一時の幸福(しあわせ)〈短編〉
出ないのもどうかと思い
鍵を開けて家の中にあげた。
部屋に着いたものの
二人とも黙ったままで
話そうとしない。何を話せば
いいのかわからない……
マワされたことは
聞いてほしいが
言いたくない気持ちもある。
「何かあったのか」
ふいに、顕正が口を開いた。
ビクッと身体ぁ跳ねたのを
見逃さなかったのか、
距離を開けて座っていたのを
縮めてゆっくりと抱き締められた。
その瞬間、俺は泣いていた。
そう、帰ってきてからずっと
我慢していた……
「陽加!?」
いきなり泣き出した俺に
顕正が慌てて離れた。
『俺の話、聞いてくれか?』
「当たり前だろう」
数時間前に
起きたことを包み隠さす話した。
§公園に早めに着いたこと§
§トイレで マワされたこと §
§あの時、まだ公園にいたこと§
『情けないよなぁ。
二十七にもなって、
抵抗一つできずにマワされるとか 』
自傷気味に呟いた。
鍵を開けて家の中にあげた。
部屋に着いたものの
二人とも黙ったままで
話そうとしない。何を話せば
いいのかわからない……
マワされたことは
聞いてほしいが
言いたくない気持ちもある。
「何かあったのか」
ふいに、顕正が口を開いた。
ビクッと身体ぁ跳ねたのを
見逃さなかったのか、
距離を開けて座っていたのを
縮めてゆっくりと抱き締められた。
その瞬間、俺は泣いていた。
そう、帰ってきてからずっと
我慢していた……
「陽加!?」
いきなり泣き出した俺に
顕正が慌てて離れた。
『俺の話、聞いてくれか?』
「当たり前だろう」
数時間前に
起きたことを包み隠さす話した。
§公園に早めに着いたこと§
§トイレで マワされたこと §
§あの時、まだ公園にいたこと§
『情けないよなぁ。
二十七にもなって、
抵抗一つできずにマワされるとか 』
自傷気味に呟いた。