黙ってオレのモノになってね。
そう考えた方が楽になる。
観覧車の前まで来ていた足を反転させ
コインロッカーに入れていた荷物を取り遊園地の出入り口に向かう。
明日、何にしようかな~
ポタポタ流れてくる涙を隠すため顔を下に向けると目の前が真っ暗になった!?
な、何?
「る~ごめん」
...美神くん?
「ほんとごめん、言い訳言っても許してもらえないよな?」
美神くんの息遣いが荒かった。
目を隠してる手も微妙に震えてる。
「腹が立ってるなら殴ってもいいよ。でもオレの事キライになるなよな」
そう言った後、塞いでいた手が緩み体の向きを変えられると
キュっと抱きしめられ「ほんと、ごめん」そう言って頬に指が触れた。