黙ってオレのモノになってね。


美神君が外を見たまま喋らない。


どうしよう。


モジモジしながら美神君の見つめる先を見ると雲がウサギさんの形をしてた。



可愛い...もしかしてウサギの雲を見てるの?

そう思うと可愛すぎる。

あ、目があった。逸らさないと。


「る~」
「は、はい?」
「こっちに座れよ」


そ、それはムリかもしれない。


だって美神君の隣に座ったら違う意味でドキドキするもん。


でも...そのドキドキは、美神君がカッコいいからドキドキするだけなんだよ。


「何、耳まで赤くしてるの?こっちまで赤くなる」


チラリ見ると...頬をほんのりピンク色に染め何だか照れてるみたい。

< 108 / 347 >

この作品をシェア

pagetop