黙ってオレのモノになってね。


「...ムリだよ」
「怖いの?」


ブンブン頭を横に振り自分の指先を見つめるとガタンと大きな音がして観覧車が止まった!?


「な、何?」
「大丈夫だから」



周りを見渡すと風が強く観覧車が横に揺れる。


怖い。


体を強張らせると目の前に指が伸びてきた。


「こっちにおいで」


泣きそうになって伸びてきた指を掴もうとしたら又観覧車が揺れる。


「み、美神君、...揺れて怖いの」


目を閉じ膝の上に置いた手をギュッと握り、他の事を考えようと思うんだけど怖い。


観覧車が揺れるたび怖くて泣きそうになると


モフっと頭を撫でられ横からギュッと抱きしめられた。


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