黙ってオレのモノになってね。
③カノジョ(仮)
「る~屋上に行くぞ」
冷たい視線が背中に刺さりクラス中の女子が睨むと清香ちゃんが私の前に来て美神君を睨んだ。
「どういう事、玲央?」
・・・え清香ちゃん美神君の事玲央って言うの?
「る~から聞いてないの?」
「聞くも何も悪魔に琉花を、はいそうですかって渡せるわけないじゃない」
「清香~お隣さんだろ、そんな事言うなよ」
お隣さん?
「それは中学まで、今はアンタが引っ越したから近所じゃないでしょ!」
美神君を横に倒れそうな私は
初めて知る真実と自分の未来を想像しながら清香ちゃんの肩を叩き
土曜日、約束というのか付き合う(彼女仮)事になった経緯を説明する。