黙ってオレのモノになってね。


「ギャフンこれでOK」


「...清香ちゃん、ありがとう...今からお弁当食べに行ってくるね」


清香ちゃんに手を振り美神君に手を引っ張られながら


教室を後にすると、いつも美神君の側にいた女子たちと鉢合わせする。


「美神君、先行くね」

「居ろよ」

「でも」

「いいから」


美神君が私の前に立ち、女の子の顔を見ると口を開けた。


「悪いんだけど、もう遊べない」


「そう、もう遊ばないんだ。でも飽きる事もあるよね?その時は遠慮なく声かけて」


女の子たちは、クスッと笑いながら私の顔を見ると美神君に手を振って歩いて行った。


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