黙ってオレのモノになってね。
「はぁぁ...琉花が、そこまで言うなら何も言わないけど...」
清香ちゃんがチラチラ私を見るとスマホを手に取った。
「どうしたの?」
「ほら黒崎くんと遊ぶ約束してたでしょ?断ろうと思って、琉花の傍には、うるさいアイツがいるから」
「だ、大丈夫だよ、カノジョ(仮)だし」
「甘い、それが玲央のやり方だよ。絶対ジャマされるに決まってる。それに顔には出さないけど執念深いんだよ、こっちが潰される」
「でも黒崎君とデートできるって喜んでたでしょ...」
「あ~気にしないで、今度2人で映画に行く約束したから」
本当に、ありがとう。
なんだかんだ言っても、清香ちゃんは優しいよね。