黙ってオレのモノになってね。

②大切な友達のこと







「ほんと、ごめんね、もういいの」


家から出ると黒崎君の居場所を確かめ3人で学校の体育館裏に来ていた。


「良くないよ、好きなんでしょ?ちゃんと確かめないと」


「そんな慌てさせるな、る~の言ってる意味は、告白しろって言ってるのと同じだぞ」


体育館の壁にもたれ腕を組んだ美神君がそう言う。


「でも...」

「ほんと、いいの」


清香ちゃんが泣きはらした顔でニカっと笑った。



どうして笑えるの?
私なら笑えないよ。


でもね清香ちゃんが黒崎君の話をしてる時


『今日ね黒崎君とすれ違ったんだよ』とか


『目が合ったんだよ』とか、ほんの些細な事なのに幸せいっぱいな顔をしてた。


< 136 / 347 >

この作品をシェア

pagetop