黙ってオレのモノになってね。
②大切な友達のこと
「ほんと、ごめんね、もういいの」
家から出ると黒崎君の居場所を確かめ3人で学校の体育館裏に来ていた。
「良くないよ、好きなんでしょ?ちゃんと確かめないと」
「そんな慌てさせるな、る~の言ってる意味は、告白しろって言ってるのと同じだぞ」
体育館の壁にもたれ腕を組んだ美神君がそう言う。
「でも...」
「ほんと、いいの」
清香ちゃんが泣きはらした顔でニカっと笑った。
どうして笑えるの?
私なら笑えないよ。
でもね清香ちゃんが黒崎君の話をしてる時
『今日ね黒崎君とすれ違ったんだよ』とか
『目が合ったんだよ』とか、ほんの些細な事なのに幸せいっぱいな顔をしてた。