黙ってオレのモノになってね。
女の人は、向きを変え裏庭の方に走って行き私は、ふっと息を吐きドアを開けると手を引っ張られ抱きしめられる!?
『きゃ!?』
『名前は?』
『か、香月です』
『それ下の名前?』
『下の名前は琉花です...』
『オレは玲央(レオ)』
『そ、その前に離してもらえますか?」
『それより髪、ボタンに絡まってるな』
そう言った玲央君は、私の持っていたハサミを自分のポケットから取り出し髪を切ろうとするから目を閉じグっと歯を食いしばった。
そしたら
『悪いオレが前見て無かったから』
目を開けるとボタンの糸を切り私の手の上にハサミを置くと同時に玲央君が前髪をサラッと後ろに流し笑った。
その瞬間
胸の鼓動がトクンと鳴った。