黙ってオレのモノになってね。
あの...結構です。
だって来栖君も学校で人気の王子様ランキング上位。
一緒に食べてたら廊下歩けないよ。
せめて数人の中の1人みたいな設定なら食べても...
「大丈夫、気にしないで、きっと屋上にいると思うから行ってみる」
机の上に置いたお弁当を持って教室を後にし屋上に向かおうと思った途中で美神君の教室を覗くと
やっぱり居なかった。
どこ行ったのかな?
仕方なく屋上に上がりドアを開け、いつものベンチに向かうと角の壁の先から美神くんの声が聞こえ足を止めた。
「これ、ありがとう。だけど返事は返せない好きな女がいるから」
「知ってます。でも諦め切れなくて私じゃダメですか?」