黙ってオレのモノになってね。
Ⅴ溺愛95㌫
①美神くんのこと2
「このプリンほんと美味しい」
スプーンを銜えながらお店の中を見渡した。
さっき入って来た時は、全然気づかなかったけどアンティークみたいな可愛い雑貨がガラス棚の上に並べられてる。
あ...来栖君のお姉さんと目があった。
「ね~美神って玲央の事だよね?玲央のカノジョ?」
「えっと...カノジョって言うのか...」
「ちょっと、そこに座ってもいい?」
お姉さんは、奥の部屋の手前にあるカウンターの上で頬杖をつき私の前の椅子を指さした。
「は、はい」
コクリと頷き返事を返すとお姉さんがニコニコしながら前に座り私の顔を見つめると微笑む。