黙ってオレのモノになってね。
「ご、ごめんなさい」
「る~待っとけって来栖から聞かなかった?」
ゾクゾクしながら見上げると眉をピクピクさせる美神君が私の腕を掴んだ。
「美神、来たんか?」
後ろから来栖君の声が聞こえた。
「あ~どうして、る~が、この店に居るのかは分からないけど、ジャマしたな」
「香月、他に好きな男がいるみたいだぞ」
は、はい?
いないですよ。
他に好きな人いるなんて一言も言ってないよ。
「はぁ?ケンカ売ってんのかよ」
ちょ、ちょっと待って
「く、来栖君、プリンありがとう。もう帰るね。美神君も帰ろう」