黙ってオレのモノになってね。
「琉花~数学の小テストどうだった?」
2限目の数学が終わり清香ちゃんが振り向くと声を掛けてきた。
「全然ダメだよ~」
机の上に突っ伏してから顔を上げ清香ちゃんを見つめる。
昨日、自主勉しようと思ったのに美神君の事考えてたら勉強するどころじゃなかったの。
「オレ、マジ赤点」
後ろから声が聞こえ振り向くと来栖君が気怠そうにあくびをする。
「来栖君...昨日は、ありがとう。プリン美味しかったよ」
「何々?プリンが美味しかったって、いつから来栖と琉花そんな仲良くなってるの?」
清香ちゃんが私の後ろに立つと来栖君の頭をコツンと叩いた。