黙ってオレのモノになってね。
『もしもし?』
『大丈夫なのか?』
美神君の声が聞こえて来た。
『大丈夫だよ』
『ちゃんと薬飲んだのか?』
『う...うんん...大丈夫だから』
『飯食べたのか?』
『大丈夫』
美神君の声を聞いたら胸の奥が楽になると同時に切ない気持ちになってきた。
『本当に大丈夫なのか?』
『美神君ごめん、ちょっと眠いの。楽になったら連絡するね』
ムリヤリ美神君からの電話を切ると枕上にスマホを置き上半身を起こし目を擦る。
どうして?
近くにあった鏡で確かめると涙が零れてた。
何で?
パンパン頬を叩き目を擦りながら布団を被ると目を閉じた。