黙ってオレのモノになってね。


やっぱりダメ。寝込みを襲うなんて出来ない。


「でもこれじゃ奪い返せない」


伸ばした指を戻しベッドに背を向けるとドキドキする心臓を落ち着かせ深呼吸。


心臓に毛が生えるくらいの人間になりたい...。


「そんな大胆な所もキライじゃない。でも、これは同じモノを共有してるって事だからダメな」


そう聞こえると両手で目を塞がれ、その手をパチンと叩き落とし向きを変えキっと睨んでみる。


「怒った顔も可愛いよな、キスしてもいい?」


睨んでるのに動じない。それどころかクスリと笑ってる。


そんな事で負けないんだから!




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