黙ってオレのモノになってね。


見た目は王子様みたいなのに遊んでるんだ。


前の高校にも王子様みたいな存在の人はいたけど、全然興味が無かった。


でも今日会った美神君...王子様に似てる。


それに凄くカッコよかった。どんな人なんだろう。


『ね~聞いてるの?』


本屋のあと清香ちゃんと近場にあるカフェに来ていた。


『聞いてるよ』


学校の帰り道の時から、ずっと清香ちゃんは美神君の事をブツブツ言っていた。


『琉花~本当に美神になんかされてないよね?』


ジュースを飲みながら目を細める清香ちゃんにドキッとしてブンブン顔を横に振り


手に持っていたジュースをテーブルの上に置くと鞄からスマホを取り何もなかったようにメールを確かめる。


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