黙ってオレのモノになってね。


「それじゃ又連絡して来いよ」


美神君が玄関先に行くと後追うように玄関に行き、オドオドしながら手を振ろうと思った。


「早く寝ろよ」

「う、うん」

「明日元気になったら連絡して来いよ」

「...うん」


ど、どうしよう。好きだって言う前に雷が光って怖い。


「どうした?」


大丈夫、平気。風邪が治ったら美神君に好きだって言うの。


こんな部屋着のまま好きなんて言ったら色気ないもん。


でも...雷が。


「る~?」


送ろうと思ったはずなのに美神君の袖を掴んでいた。


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