黙ってオレのモノになってね。


「...こ、怖いの」

「で?」

「...雷が止むまで傍に居てくれないかな?」


下に向けていた顔を美神君に向けると困った顔をしてた。



そ、そうだよね。
私の独りよがりだよね。


都合よく傍に居てなんてムリに決まってるかな。


「ウ、ウソだよ」


へへへっと笑ってみたけど、口の端が持ち上がらない。


自分でも強張ってるのが分かる。

心なしか手が震えてるよ。私、頑張れ!


「ズルイよな」


ズルイよね。


だって好きだって言ってくれてるのに自分は返事してなくて


なのに都合いい時だけ傍に居てなんてムリだよね。


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