黙ってオレのモノになってね。
コクリと頷きドキドキする心臓を落ち着かせ美神君の頬に近づくと目を閉じながらチュッとキスをしようとした。
「玲央君~見つけた!」
「うっわ!!」
――っな、何?
閉じていた目を開けると、そこには、つい数時間前
廊下でぶつかった綺麗な女の人が美神君に抱きついてる姿だった。
「琉花~一緒に帰ろう」
「うん」
放課後、帰る用意をし教室を後にしようとしたところで清香ちゃんが声を掛けてきた。
「ね~お昼休み終わってから、ちょっと機嫌悪くない?」