黙ってオレのモノになってね。
「そ、そんな事無いよ」
片手を前に出し、小刻みに手を振る。
「そうなの?」
ヤッパリ分かっちゃうのかな?
そうだよね。
眉間に力入れて、ため息ばっかり吐いてたらダレだって分かるよね。
その理由は、言うまでもなく3時間前のお昼休み
美神君が人参を食べて頬にキスをしようとしたら
あの綺麗な女の人が美神君に抱き付くと同時に頬にキスをしたの。
余りにも突然で怒るとか泣くとかも出来なくて取りあえず平然を保つが精一杯だった。
『み、美神君...こ、こちらの方は?』
『え~心優(みゆ)の事知らないの?』