黙ってオレのモノになってね。
そうだけど...
清香ちゃんだって同じ立場だったら、どうする?
「オレ、その女知ってるかも?」
清香ちゃんと目を合わせ、そのまま来栖君に向けた。
「知ってるって、どう言う事?」
清香ちゃんが、そう言うと来栖君はコーヒーを飲みカップの淵から私をチラリ見る。
「聞きたい?」
人差し指を立て私の方に向かって、こっちに来いと言う。
仕方なく、ちょっと腰を浮かせ来栖君の方に体を持っていく。