黙ってオレのモノになってね。
じっと来栖君を睨んでみた。
『何でかな~気が強いくせに、どこか抜けてんだよな』
『抜けてないもん』
頬をプクッと膨らませプイッと横を見た。
『中学の頃、ちょっと荒れてたんだよ、だから、その時つけられた名が夜叉って言うの。
5中ってのは、第5中学校。これで解った?香月には、無縁な話だろ』
荒れてたって事は・・・ヤンキーだったって事?
――え?
来栖君、そんな風に見えないよ~
『昔の事だから、もう忘れろ』
『でもでも、えっと来栖君カッコよかった~こんな強くてイケメンなのにカノジョ作らないって不思議~』