黙ってオレのモノになってね。
椅子に座っていた美神君は、そう言ってポケットに入れていたスマホを取りだすと学食を後にしようとするから
行こうとした美神君のスマホを掴もうとして付いていた桜のお守りを掴んだ。
「美神君!待って」
「る~が考え直すまで別れる」
そう言われた後、掴んだ桜のお守りの紐がプチンと切れ、美神君と来栖君は学食から出て行ってしまった。
どうして
どうして
大切な友達を信じてあげられないの...。
下唇を噛み、ちぎれたお守りをギュッと掴んで教室に戻って行ったのだった。