黙ってオレのモノになってね。


ラーメンをすすっていると来栖君が声を掛けてきたから箸を止める。


「うん、そうだよ」
「どうして又戻って来たんだ?」


...それは。


母さんとお父さんが離婚して、私を引き取ったのがお母さん。


その頃丁度、母さんの転勤が決まり別の場所へ


そして又6年後、母さんの仕事が、こっちに出来たから戻って来たって事。


「えっと親の転勤に付き合ってたら・・・」


「来栖、許可なく、る~に話しかけるなよ」


この声は...


「美神、香月は、お前の女じゃないだろ」


来栖君は私の頭の上の方に視線を向けた。


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