黙ってオレのモノになってね。


ベッドから起き上がり1階に下りると久しぶりに母さんが朝ごはんを作っていた。


「る~おはよう。どうしたの?」


ボっと歩きながらグラスを取りお茶を入れ椅子に座った。


「何でもない」

「あら怠そうだけど、風邪引いた?」


引いたかも?


昨日あれだけ川に浸かって寒気も感じて...


虚しい。


心の中は、虚しさと切なさで埋め尽くされてるよ。


「あのね...良く分かんないんだけど、好きな人と友達、どっち取るって言われたら、母さんだったらどうする?」


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