黙ってオレのモノになってね。
座っていた川から立ち上がり、もう一度川の中を探すと・・・
「何してんの虫取り?」
後ろを見ると帽子を深く被りマスクをした声がガラガラの若そうな人が川の中に入ってきた。
「な、何もしてないです」
変な人だ、この間も、変な人に連れて行かれそうになって美神君や来栖君に怒られたばかり。
関わらない様に...近くから離れよう。
「どこ行くの?」
ちょっとずつちょっとずつ変な人から離れたつもりなのに、全然離れない。むしろさっきより近い。
「あの...気にしないでください」