黙ってオレのモノになってね。
繋いでいた手を離し荷物を受け取ると玄関先に
大きな段ボールを置いてもらい家の前に立ってる美神君にお礼を言う。
「荷物、持ってくれてありがとう」
スーパーで買った荷物を受け取り、払ってもらったお金を茶封筒から返すと軽く頭を下げた。
「る~」
「はい?」
「その段ボール持てるの?」
チラっと段ボールを見る。
「うん大丈夫。それじゃサヨナラ」
手を振り美神君から視線を逸らすと鞄から鍵を取り
ドアを開け手に持った荷物を玄関先に置いて段ボールに手を伸ばし持ち上げると、重たい。