黙ってオレのモノになってね。
絶対、手抜きをしない。だからモデルさんに対しても厳しんだと思う。
「このモデルの笑顔、凄く可愛いよな」
美神君が手に持っていた雑誌を私の前に出しモデルさんに指を指した。
...この写真、母さんが、この間撮ったものだ。
「モデルの人が綺麗だからじゃないかな?」
「それは違うだろ。撮ってる人の腕がいんだろ」
本人がいれば泣いて喜ぶよ。
「ほらカメラマン、香月って書いてあるだろ。この人って凄いよな~少し前までは、雑貨とかの写真を撮ってただろ?
それにさ昔の話だけどニューヨークのファッション雑誌の専属カメラマンだって事も知ってるぜ」