黙ってオレのモノになってね。
切った指先に絆創膏を貼ろうとしたら美神君が傍に来て
『こっちにおいで』って手を引っ張られソファーに座らされると私の指先を見つめ絆創膏を貼ってくれたの。
そこまでは普通だけど、その後『る~』って名前を呼ばれ視線が重なると
『好きな人いるの?』って聞かれコクリと頷いた。
『どんな人』って言われて視線を逸らそうとしたんだけど
逸らせなくて出来る限りの力を振り絞って顔を下に向け
『誠実で自分だけに優しくてダレともキスしない人』
『る~ってほんと可愛いよな』