黙ってオレのモノになってね。
えっと3、5キロほどある道のりを歩き途中に隠れてる5個のスタンプを押し戻って来る。
それが今回のミッション。
なんだか小学校の頃に戻ったみたいでワクワクする。
「琉花~大丈夫?」
「...あ...アレだよね?大丈夫だよ」
「それじゃ頑張ろっか」
清香ちゃんが、怠そうにしてる来栖君の袖のジャージを引っ張るとスタンプラリーが始まった。
山の入り口は、細くて上に向かう道。
草や石がゴロゴロしてるけど、まだ歩きやすい。
だけど500㍍ほど歩くと道が急な上り坂になって苦しい。
「ヤベ、この坂キツい」
先歩いてる来栖君が立ち止まると清香ちゃんも立ち止まった。