黙ってオレのモノになってね。


えっと3、5キロほどある道のりを歩き途中に隠れてる5個のスタンプを押し戻って来る。


それが今回のミッション。


なんだか小学校の頃に戻ったみたいでワクワクする。


「琉花~大丈夫?」


「...あ...アレだよね?大丈夫だよ」

「それじゃ頑張ろっか」


清香ちゃんが、怠そうにしてる来栖君の袖のジャージを引っ張るとスタンプラリーが始まった。


山の入り口は、細くて上に向かう道。


草や石がゴロゴロしてるけど、まだ歩きやすい。


だけど500㍍ほど歩くと道が急な上り坂になって苦しい。


「ヤベ、この坂キツい」


先歩いてる来栖君が立ち止まると清香ちゃんも立ち止まった。


< 70 / 347 >

この作品をシェア

pagetop