黙ってオレのモノになってね。


「ほらほらスタンプ押さないと赤点貰うよ。地図を見ると、この辺にあるらしいから歩け」


清香ちゃんが来栖君の背中を押し私の顔を見るとニカっと笑い坂道を登って行く。


スタンプ...確か、この辺にあると思うんだけど……


――っあ。


「清香ちゃん、靴の紐が取れそうなの、すぐ追いつくから先行ってて」

「うん」


手を振る清香ちゃんを横に大きな木が目に留まり、そこまで行くと座って靴の紐を直す。



――空を見上げた。


大きな木々の間から太陽の光がキラキラしてる。


気持ちいいな。


あれ...東の空から大きな雲が流れてきそう。


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