黙ってオレのモノになってね。
・・・どうして逃げるの?
「待って~っわわわわわああああ!?」
地図に気を取られ石につまづき足を捻りながらズバっと両手を上げ前のめりに倒れた。
「痛い・・・」
周りを見渡すと地図が無かった。
くだって来たと思う方を見上げる。
えっと...道が無い...でも大丈夫そんな道から離れてないよ。
立ち上がろうとしたら足がズキンとした。
どうしよう?
もう一度、周りを見渡し走って来たと思う方を見る。
きっと、あの大きな木だよ...。
ふっと息を吐きながら、くだって来た道を上がって行く。